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中ボルトと高力ボルト(こうりょく-ぼると)(HTB)の違いは何でしょうか?
中ボルトは釘、高力ボルトは万力(クランプ)なのです。
中ボルトは支圧接合と言って材料とボルトがぶつかっており、ボルトの軸の太さで持っているという考え方です。
だから、[中ボルの耐力=軸の太さ] です。
一方、高力ボルトは材料どおしの面の摩擦力で持っているという考え方です。
摩擦力は締め付け力と摩擦係数の掛け算です。
だから、[高力ボルトの耐力=摩擦力=締め付け力×摩擦係数] です。
その締め付け力を増やすには太いボルトが良いのですが、見かけ上の軸が太くても締め付け力が足りなかったり、摩擦係数が少なければ耐力は出ません。
中ボルトは(悪い言い方ですが)職人がヘタでもいいからボルトが刺さっていれば良いのに比べて、高力ボルトはどうやって締めたかによって良し悪しが決まります。
しかも施工の手順は後からではわからないことも多く、そのために施工の監理が重要なのです。
無知な職人に任せっきりではいけません。
もし、高力ボルトに不慣れだとわかっていたら、工事を頼まないか、せめて中ボルトで設計することが肝要です。